夜、子供達が寝てくれる時間になると、ようやく一人でゆっくりTVが観れます。
そのタイミングのせいか、TV番組『SWITCHインタビュー達人達』を観ることが多々あります。
著名人たちの対談の様子を視聴できる番組です。
昨日は『さいとう・たかをさん×山中俊治さん』の対談をを見ることができました。
アンコール放送だそうです。
SUICA改札機のデザイン秘話
各駅では、2001年からSUICAが導入されていますが
SUICA改札機の開発にはデザイナーの山中俊治さんが関わられています。
SUICAカードを改札機で認識させるには約0.2秒が必要。
0.2秒間、利用者にアンテナ面へカードをかざしてもらわないと機能しない訳です。
スマホ決済等をまだ経験していない時代に
山中俊治先生は試行錯誤の結果、2点の工夫で上記の問題をクリアしました。
- タッチ画面の傾きは13.5度。
- かざす箇所を光らせる。
SUICA利用者が光る場所を注視したり、光っているカードをあてがうようになるのは、おそらく本能的なモノなのかな?
改札をくぐる、わずか数秒の間に瞬時にやっていることなので。
13.5度の傾斜は、立った姿勢からのカードのあてがい易さから導き出したのだろうか。
数メートルはなれた場所からでもアンテナ面を認識できる利点もあったかもしれない。
かざす場所に傾斜があることで、カードをかざした時に利用者の歩みを止める作用もある気がする。
花火と花火職人
一方で、漫画家さいとう・たかをさんの話で興味深かったのは
ご自身のスタジオスタッフに説いた、仕事への心構え。
「花火と花火職人の関係性を想像せよ。花火職人が花火に見とれていてはお終いだ。」
「花火職人が見るべきは、花火を見てくれている観客の顔なのだ。」
この発言に関して、番組内では細かく噛み砕いた解説はとくに無かった。
そこで想像するに、漫画の工房でお話しされた・・・となると、
「自分で描いた漫画を眺めて、それで満足していてはいけない。」
「読者が漫画を読んで、果たして満足してくれているか、そこを重要視せよ。」
という事なんじゃないかと、思う。
まとめ
SUICAのアンテナ面の傾斜は13.5度。
それはユーザーが使いやすかったり、遠くから注意確認できる最良の角度。
漫画を描くなら、自分の作った作品を眺めるだけで満足しては、ダメ。
奇しくも対談されたお二人とも今回、『ユーザーファーストの大切さ』を説いていらした気がする。
(今回と言っても再放送な訳ですが)
勉強になりました!
↓ SWITCHインタビュー 達人達 公式ホームページはこちら ↓
https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/